「クレドは売主だから仲介手数料がかからない、と言われました。お得ですよね?」。こうした相談が届きます。手数料がかからないのは事実ですが、手数料の有無と、物件が割安かどうかは別の話です。ここを混同すると判断を誤ります。
この記事では公開情報と第三者の評価をもとに、株式会社クレド(CRED)について次の点を中立的に整理します。
- クレドとはどんな会社か(会社概要・事業・販売立場)
- ネット上のリアルな評価(良い声・気になる声の両方)
- 宅建士が整理する「強み」と「懸念点」
- どんな人が検討でき、どんな人は慎重になるべきか
会社概要:クレドはどんな会社か
株式会社クレド(CRED)は2011年設立、東京・恵比寿に本社を置く不動産投資会社です。東京23区の中古区分マンション(ワンルーム)を売主として販売し、コンサルから賃貸管理までをワンストップで手がけています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商号 | 株式会社クレド(CRED) |
| 所在地 | 東京都渋谷区恵比寿1-24-4 ASKビル8階(大阪支社あり) |
| 設立 | 2011年12月 |
| 資本金 | 5,000万円 |
| 代表者 | 代表取締役 小松 圭太 |
| 宅建業免許 | 国土交通大臣(1)第9557号 |
| 上場情報 | 非上場 |
| 販売立場 | 売主(区分マンションを自社で販売) |
会計・コンサル系の同名企業とは別会社です。同社は「月1,000戸以上の中から15〜20戸のみを厳選して仕入れる」と説明しており、ハイグレード・好立地への絞り込みを特徴としています。
事業内容:コンサルから管理までのワンストップ
クレドの特徴は、購入前のコンサルから購入後の運用・出口まで一社で支援する体制です。
- 売主としての物件販売:東京23区・駅徒歩10分圏の中古区分マンションを厳選。売主のため、その物件には仲介手数料がかかりません。
- 賃貸管理・アフター:入居斡旋・退去・修繕手配などを代行(管理代行は月額3,500円との記載)。
- セミナー・コンサル:不動産投資の基礎に加え、税務・新NISA・ふるさと納税など幅広いテーマの少人数セミナーを開催。初心者の確定申告サポートも行っています。
実際の評価:良い声と気になる声の両方
サポートの手厚さを評価する声と、利回りや在庫に慎重な声が混在します。両方をフラットに見ておきましょう。
- リスクも率直に説明してくれた
- 少人数セミナーで相談しやすい
- 管理・アフターまで任せられる
- ハイグレードで価格が高く利回りが低め
- 販売中の物件が少ない時期がある
- 電話営業に関する指摘がある
良い評価の声
メリットだけでなくデメリットやリスクも率直に説明してくれたので、納得して検討できた。
少人数のセミナーで質問しやすく、購入後の管理も任せられて安心感があった。
気になる評価の声
好立地でグレードは高いが、そのぶん価格が高く利回りは低めに感じた。
販売中の物件が限られており、希望のタイミングで選べないことがあった。
いずれも要約ですが、「サポートは評価しつつ、利回りと価格は冷静に見たい」という傾向が読み取れます。
第三者から見た評価の傾向
数値スコアを明示した第三者評価サイトは限られます。知名度が全国区の大手ほど高くないぶん、口コミの母数自体が少ないのが実情です。複数の解説記事に共通するのは、「サポートは手厚いが、価格の妥当性は購入者側で確認すべき」という論調です。ある記事は、家賃保証(サブリース)は確実とは言い切れず、解約が難しかったり査定額が下がったりする可能性にも触れています。
宅建士が整理する強み:厳選×ワンストップ
東京23区・駅近に絞った厳選仕入れと、購入前のコンサルから購入後の管理・出口までのワンストップ体制が強みです。初めての投資で相談先を一本化したい人には安心材料になり得ます。
クレドの強みは「東京23区の厳選×ワンストップのサポート」です。売主のため仲介手数料がかからず初期費用を抑えやすい点、少人数セミナーや確定申告サポートなど初心者への伴走が手厚い点は、投資を始めやすくする要素です。スマホアプリで物件を一元管理できる仕組みも、運用の手間を減らします。
懸念点①:ハイグレードゆえの「低い利回り」
価格が高い物件は、家賃が相応に高くても利回りは低めに出ます。仲介手数料がかからなくても、物件価格そのものが割高なら収支は改善しません。手数料の有無と価格の妥当性は分けて考えましょう。
好立地・ハイグレードの物件は入居付けには有利ですが、価格が高いぶん利回りは薄くなりやすい傾向があります。仲介手数料がかからないことは初期費用の面ではメリットですが、それは物件が割安であることを意味しません。売主価格には販売者の利益が含まれます。
だからこそ、「手数料ゼロ」という言葉に安心せず、物件価格そのものが相場に対して妥当かを周辺の類似物件と比べて確認することが欠かせません。
懸念点②:在庫の少なさと電話営業
厳選仕入れゆえに販売中物件が少ない時期があり、選択肢が限られることがあります。また電話営業に関する指摘もあるため、営業のペースに流されず、数字で判断する姿勢を保ちましょう。
厳選して仕入れるスタイルは品質面のメリットがある一方、販売中の物件が少ない時期があり、希望のタイミングで選べないことがあります。また、電話営業に関する声もあります。営業の熱量や提案の分かりやすさは判断材料になりますが、それだけで決めず、実質利回りと出口という数字で最終判断する姿勢を保ってください。
数字で見る:表面利回りと実質利回りの差
提案で示される「表面利回り」は、管理費・修繕積立金・管理代行料・ローン金利を引く前の数字です。手元に残るかどうかを決めるのは実質利回りとローン収支です。
| 項目 | 表面ベース | 実質ベース |
|---|---|---|
| 家賃収入 | 満額で計算 | 空室・滞納を考慮 |
| 経費 | 含まない | 管理費・修繕積立金・管理代行料 |
| ローン | 含まない | 元利返済を差し引く |
| 結論 | 高く見える | 手残りで判断 |
なお、当サイトの割高診断における同社取扱い物件の蓄積データは現時点で限られます。数値を断定するのは避けますが、だからこそ購入前に個別物件を割高診断にかけ、相場に対して割高でないかを客観的に確認することをおすすめします。
10年後の出口:売却シナリオで判断する
中古ワンルームでも見落とされやすいのが出口(売却)です。保有中のキャッシュフローがトントンでも、売却時に大きく値下がりすればトータルで損失になります。逆に、立地が良く価格下落が緩やかなら、ローン残債を売却額が上回り「売って終われる」状態になります。
クレドが扱う東京23区・駅近という立地は、この出口の流動性という点ではプラスに働きやすい要素です。だからこそ、価格が高めなぶん、購入前に「10年後にいくらで売れそうか」をシミュレーションしておくことが判断の決め手になります。
向いている人・向いていない人
- コンサルを受けながら始めたい初心者
- 確定申告や税務に不安がある
- 東京23区の駅近・安定志向を望む
- 管理を外部に任せたい
- 高い利回りを最優先したい
- 低予算で始めたい
- 豊富な物件から自由に選びたい
- 物件検証を自力でやり価格を最優先したい
購入前セルフ診断チェックリスト
提案を受けたら、契約前に次の4点を自分で確認してください。
- 「手数料ゼロ」とは別に、物件価格が相場に対して妥当か確認したか
- 提示物件の実質利回り(経費・ローン控除後)を数字で把握したか
- 販売中物件が少ない場合、焦って決めていないか
- 「10年後にいくらで売れるか」とその根拠を聞いたか
チェックが付かない項目があるうちは、契約を急ぐべきではありません。
まとめ:判断軸は「収支」と「出口」
株式会社クレドは「東京23区の中古区分を厳選し、コンサルから管理まで伴走する会社」です。売主ゆえの仲介手数料の無さや初心者サポートの手厚さは、投資を始めやすくする要素です。一方で、ハイグレードゆえの利回りの低さ、在庫の波、電話営業への指摘は、購入者が自分で確認すべきポイントです。
判断軸は常に同じです。今日買って実質キャッシュフローはどうなるか、10年後に誰にいくらで売れるか。この二軸を数字で確認できて初めて、購入の可否が判断できます。
「仲介手数料がかからない」と言われたら、次に「その価格は相場に対して妥当か」「10年後にいくらで売れるか」を確認してください。 手数料の有無だけで判断してはいけません。まずは無料の割高診断で、その物件が相場に対して割高でないかを客観的に確認してみてください。
※本記事は公開情報および第三者の口コミ・解説をもとに、中立的な情報提供を目的として作成しています。特定の物件・会社の購入や売却を勧誘・推奨するものではなく、また誹謗中傷を意図するものでもありません。記載内容は執筆時点の情報に基づくものであり、最新かつ正確な情報は必ず公式サイト等でご確認ください。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。
