「大阪のライズという会社から投資用マンションを勧められているけれど、実際どうなんだろう」。大阪市中央区谷町(天満橋駅から徒歩1分)に拠点を置く株式会社ライズについて、こうした相談が増えています。同名の「株式会社ライズ」は全国に複数存在するため、この記事で扱うのは代表者・安曽田真氏、所在地・大阪市中央区谷町1-2-7 大手前ビルの会社に限定します。
ここで一つ大事なことをお伝えします。会社の評判は「知名度」ではなく「販売立場と数字」で判断すべきです。 この記事では公開情報をもとに、次の点を整理します。
- 株式会社ライズとはどんな会社か(会社概要・販売立場)
- 扱っている物件はどんな特徴か
- 口コミ・第三者評価の現状(母数の少なさを含めて)
- 宅建士が整理する「強み」と「懸念点」
【2026-10-24 更新】 社名変更・グループ化・廃業・免許失効の有無を公式サイト等の一次情報で再確認し、変更がないことを確認しました。あわせて行政処分の確認先として大阪府公表ページのURLを出典に追加し、健美家掲載物件の件数内訳を具体的な数字で追記しました。
会社概要:株式会社ライズはどんな会社か

株式会社ライズは2017年9月12日設立、資本金1,000万円の不動産会社です。大阪市中央区谷町1丁目2番7号 大手前ビル8階に本社を置き、代表取締役は安曽田真氏です。公益社団法人全日本不動産協会・不動産保証協会・近畿不動産流通機構に加盟しているとされます(マイナビ転職・公式サイトの企業情報より)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商号 | 株式会社ライズ |
| 所在地 | 〒540-0012 大阪府大阪市中央区谷町1丁目2番7号 大手前ビル8階 |
| 設立 | 2017年9月12日 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 代表者 | 代表取締役 安曽田真 |
| 免許番号 | 大阪府知事(2)第59953号 |
| 事業内容 | 土地建物販売業、土地建物賃貸業、仲介斡旋業 |
| 従業員数 | 15名(転職サイト掲載情報・2026年9月30日確認) |
| アクセス | 大阪メトロ谷町線・京阪本線 天満橋駅から徒歩1分 |
販売立場(重要):公式サイトの事業内容には「土地建物販売業」「土地建物賃貸業」「仲介斡旋業」の3つが並んで記載されています。自社ブランドによる新築マンション開発を前面に打ち出す記載は確認できず、物件検索ページでは区分マンション・一棟アパート・一棟マンション・戸建賃貸など既存の収益物件を幅広く取り扱っている様子がうかがえます。このため、案件によっては同社が売主(買取再販)となる場合と、他社物件の仲介・販売代理を行う場合の両方があり得るとみられます。契約前に重要事項説明書で「売主は誰か」を必ず確認することをおすすめします。
なお「株式会社ライズ」という社名は全国に人材・IT・保険代理店など複数の業種で存在するため、口コミサイトなどで同名の別会社の情報と混同しないよう注意が必要です。
扱う物件の特徴:大阪・兵庫・京都の収益物件

株式会社ライズは、大阪・兵庫・京都エリアの収益物件(投資用不動産)を対象に、物件の提案から購入後の運用サポートまでを手がけています。
- 展開エリア:大阪府・兵庫県・京都府が中心。公式サイトのタイトルでも「大阪・兵庫・京都の不動産投資」と明記されています。
- 取扱い物件の種別:区分マンション(投資用ワンルーム含む)・一棟アパート・一棟マンション・戸建賃貸・事務所・店舗など、収益物件を幅広く取り扱っています。
- 物件の探し方:公式サイトの検索フォームでエリア・価格帯・物件種別を絞り込める仕組みになっています。
- 第三者の不動産情報サイトでも、投資用マンションと戸建賃貸を中心に一定数の物件を登録している様子が確認できます。健美家の掲載物件(2026年10月24日確認、362件)では戸建賃貸144件・投資用マンション139件で全体の約77%を占め、残りは土地・事務所店舗・一棟アパート・一棟マンションなどです。
区分マンションに限らず複数の物件種別を扱っている点は、単一ブランドの新築デベロッパーとは異なる特徴です。特定の物件種別に絞った専業ではなく、エリア内の収益物件を幅広く仲介・販売する体制とみられます。
口コミの現状:購入者向けの声は母数が少ない

この会社については、大手の不動産投資口コミサイトや地図サービスのレビュー欄を確認した範囲では、購入者・オーナー向けの口コミ自体がほとんど見当たりません。口コミが少ないこと自体が即座に問題というわけではありませんが、判断材料が乏しいという事実そのものが確認すべき点です。
なお「株式会社ライズ」という社名で検索すると、人材業界や機械メーカーなど全く異業種の同名会社の口コミが多数表示されます。これらは本記事で扱う大阪の不動産会社とは無関係であり、混同しないよう注意してください。
第三者評価:LIFULL HOME'S優良店認定など

公式サイトでは「LIFULL HOME'S優良店」として複数年連続で認定されているとの記載があります。この認定は情報の正確性など一定の基準を満たした店舗に付与されるものであり、第三者プラットフォームによる評価の一つと言えます。ただし、これは物件の収益性やアフターサポートの質そのものを保証するものではないため、認定の有無だけで購入判断をしないことが大切です。
行政処分については、大阪府が公表している宅地建物取引業者の行政処分一覧(2026年10月24日確認)を確認した範囲では、株式会社ライズ(大阪市中央区谷町、免許番号(2)第59953号)に対する監督処分は確認できませんでした。
宅建士が整理する強み:エリア対応の広さと立地

株式会社ライズの強みとして挙げられるのは、大阪・兵庫・京都という関西3府県をまたいだエリア対応の広さです。天満橋駅から徒歩1分という本社の立地は、来店による相談のしやすさにもつながります。
免許番号の「(2)」は5年ごとの更新回数を示し、更新2回=おおむね5〜10年程度の営業継続を意味します。2017年設立から2026年時点で約9年、監督処分の公表情報も確認できなかったことから、現時点で継続的に営業していることがうかがえます。LIFULL HOME'S優良店の複数年連続認定も、情報開示の姿勢という点では評価材料になります。
懸念点①:購入者向け口コミの少なさ

繰り返しになりますが、大手口コミサイトでの購入者・オーナー向けレビューがほとんど確認できません。良い評判も悪い評判も第三者情報として蓄積されていない状況では、担当者の説明や公式サイトの情報だけで判断せざるを得ない場面が増えます。可能であれば、契約前に他のオーナーの声を直接確認する、複数の物件・複数の会社を比較検討するなど、追加の情報収集を検討することをおすすめします。
懸念点②:売主の立場を物件ごとに確認する

事業内容に「土地建物販売業」と「仲介斡旋業」の両方が並んでいるため、物件によって同社の立場(売主か、仲介・代理か)が変わる可能性があります。売主が誰かによって、価格交渉の余地や責任の所在(契約不適合責任など)が変わってくるため、重要事項説明書・売買契約書の「売主」欄を契約前に必ず確認することが欠かせません。
数字で見る:表面利回りと実質利回りの差

提案時に示される「表面利回り」は、管理費・修繕積立金・ローン金利を引く前の数字です。実際に手元に残るかを決めるのは実質利回りとローン収支です。エリアや築年数によって空室リスク・修繕コストは変わるため、提示された数字をそのまま信じず、内訳を分解して確認する必要があります。
| 項目 | 表面ベース | 実質ベース |
|---|---|---|
| 家賃収入 | 満額で計算 | 空室・滞納を考慮 |
| 経費 | 含まない | 管理費・修繕積立金・仲介手数料等 |
| ローン | 含まない | 元利返済を差し引く |
| 結論 | 高く見える | 手残りで判断 |
10年後の出口:売却シナリオで判断する

投資用不動産で見落とされやすいのが出口(売却)です。保有中のキャッシュフローが安定していても、売却時に大きく値下がりすれば、トータルでは損失になり得ます。大阪・兵庫・京都は関西圏の中でも賃貸需要が見込めるエリアが多い一方、駅からの距離や築年数によって将来の売却しやすさは大きく異なります。
購入前に「この物件は10年後にいくらで売れそうか」「ローン残債と売却可能額の差はどれくらいか」を、担当者任せにせず自分でも試算しておくことが、判断の決め手になります。
向いている人・向いていない人

向いている人
- 大阪・兵庫・京都エリアで収益物件を探している
- 区分マンションだけでなく一棟物件・戸建賃貸も含めて幅広く比較検討したい
- 口コミの少なさを認識したうえで、自分でも情報収集できる
- 重要事項説明書で売主・仲介の立場を必ず確認できる
向いていない人
- 第三者の購入者レビューを重視して会社を選びたい
- 売主が誰かを確認せず契約を進めたい
- 表面利回りの数字だけで購入を決めたい
- 出口(売却)を軽視して入居率だけで判断する
まとめ:判断軸は「立場の確認」と「出口」

株式会社ライズは、大阪・兵庫・京都という関西3府県を対象に、区分マンションから一棟物件・戸建賃貸まで幅広い収益物件を扱う会社です。天満橋駅近という立地や、複数年のLIFULL HOME'S優良店認定は評価材料になりますが、購入者向けの口コミが乏しい点は、他の会社を検討する場合と同様に自分自身で補う必要がある論点です。
判断軸は常に同じです。今その物件の数字がどうなっているか、売主は誰か、出口でいくらつくか。ライズであれ他の会社であれ、物件ごとに立場・実質利回り・売却相場を確認することが先決です。
ライズの物件を勧められたら、まず「この物件の売主は誰か」「10年後にいくらで売れそうか」を担当者に聞いてみてください。 自分の物件の状態を冷静に評価したいなら、まずは無料の割高診断で、相場に対して割高でないかを確認してみてください。
※本記事は公開情報をもとに、情報提供を目的として作成しています。特定の物件・会社の購入や売却を勧誘・推奨するものではなく、また誹謗中傷を意図するものでもありません。記載内容は執筆時点の情報に基づくものであり、最新かつ正確な情報は必ず公式サイト等でご確認ください。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。
