「新築は売らないと言い切る会社って、逆に信頼できるのだろうか」。中古ワンルームの提案を受けた人から、こうした相談が寄せられます。ネットで調べても口コミ自体が少なく、判断材料が集めにくいと感じる人も多いはずです。
ここで一つ大事なことをお伝えします。口コミの評価が割れるのには、ちゃんと理由があります。 ワンルーム投資は「会社の打ち出し方」や「担当者の対応」で印象が変わりやすい商品です。しかし投資判断で本当に見るべきは、物件の構造と数字の現実。この記事では公開情報と第三者メディアの評価をもとに、次の点を中立的に整理します。
- 株式会社ライズプロパティとはどんな会社か(会社概要・事業モデル)
- 中古ワンルーム特化という「強み」
- 買取再販の価格構造・口コミの少なさという「注意点」
- どんな人が検討でき、どんな人は見送るべきか
【2026-09-30 更新】 東京・福岡それぞれの拠点情報を公式サイトと宅建業者の会員情報で確認し、免許番号と出典URLを追記しました。あわせて、福岡市博多区の同一住所に存在した同名法人の事業停止報道(2019年)を確認情報として注記しています。
会社概要:ライズプロパティはどんな会社か

「株式会社ライズプロパティ」の名称では、東京都千代田区飯田橋の「株式会社ライズ・プロパティ」(不動産買取が中心)と、福岡市博多区の「株式会社ライズプロパティ」(不動産投資の売買・賃貸経営サポートが中心)という、それぞれ別の都道府県知事免許で宅建業を営む拠点が公開情報から確認できます。中古ワンルームマンションを扱い、売買に加えて賃貸管理も手がける点は両拠点に共通しますが、契約前にはどちらの法人と取引するのかを必ず確認してください。
| 項目 | 東京拠点 | 福岡拠点 |
|---|---|---|
| 商号 | 株式会社ライズ・プロパティ | 株式会社ライズプロパティ |
| 所在地 | 東京都千代田区飯田橋1-8-9 | 福岡市博多区綱場町2-2-2 福岡第一ビル3F |
| 宅建免許番号 | 東京都知事免許(3)第94319号 | 福岡県知事(2)第16975号 |
| 事業内容 | 不動産買取(マンション一室〜戸建て・土地等)、売却困難な物件の引き取り | 不動産投資の売買サポート・賃貸経営・税金対策 |
| 販売立場 | 買取再販(自社が買主・売主になる取引を主に案内) | 公式サイトの記載からは売買仲介・投資コンサルティングに近い内容も含む(物件により要確認) |
| 公式サイト | rise-pp.com | rise-property-japan.jp |
(免許番号は2026年9月30日時点で各社公式サイトおよびハトマークサイトの公開情報を確認したものです。設立年・資本金・代表者は福岡拠点について公開情報に記載がありませんでした。)
宅建業法では、複数の都道府県に事務所を構える場合は国土交通大臣免許が必要になります。東京・福岡それぞれが都道府県知事免許で営業している事実は、両者が別法人(または少なくとも免許上独立した拠点)である可能性を示しています。「ライズプロパティ」に類する社名の会社は各地に存在するため、商談の際は重要事項説明書や名刺で商号・免許番号を確認し、対象の法人を特定してください。
また、福岡市博多区綱場町の同一住所には、2000年設立の「株式会社ライズプロパティ」(法人番号7290001057525)が2019年1月に事業を停止し、自己破産の準備に入ったと複数の企業情報データベースで報じられており、当該法人の登記は2020年9月に閉鎖されています。現在同住所で営業する法人との関係は公開情報からは断定できませんが、同名・同住所という情報だけで安心せず、契約前に免許の有効性を国土交通省の宅地建物取引業者検索システムで確認することを推奨します。
事業モデル:独自ルートの中古ワンルームに特化

ライズプロパティの事業モデルは「中古ワンルームへの特化」に集約されます。新築を扱わないと明言することで、新築プレミアム(販売時の上乗せ)を避けやすいという中古物件の利点を前面に出しています。購入後の賃貸管理まで手がける点は、運用の手間を抑えたい投資家にとって分かりやすい仕組みです。
実際の口コミ:良い声と気をつけたい声の両方

口コミ件数が限られる会社だからこそ、集まる情報の傾向をフラットに見ることが大切です。
- 中古特化で新築プレミアムを避けやすい
- 独自ルートの仕入れに特徴がある
- 購入後の管理まで任せられる
- 買取再販は仕入れと販売の差が価格に乗る
- 大手ポータルの口コミ件数が少ない
- 同名会社があり情報が混在しやすい
良い評価の声(要約)
新築を扱わない方針が明確で、中古の割安さに納得できたという声。
購入後の賃貸管理まで任せられて手間が少ないという評価。
気をつけたいという声(要約)
買取再販なので、仕入れ値と販売価格の差を意識したいという指摘。
口コミが少なく、判断材料を自分で集める必要があるという声。
第三者メディアの評価傾向:中古特化の合理性と情報の少なさ

ライズプロパティは一部の不動産投資メディアや会社検索サイトで取り上げられていますが、口コミ件数はまだ限られます。中古に特化する方針は「新築プレミアムを避けられる」という点で合理的に紹介される一方、買取再販の価格構造や、社名が似た会社との情報の混在には注意が必要です。
情報が少ないからこそ、「口コミの多さ」ではなく「提案された物件の数字」で判断する姿勢が欠かせません。
宅建士が整理する強み:新築プレミアムを避けやすい中古特化

新築を扱わないため、購入価格に新築プレミアム(販売時の上乗せ)が含まれにくく、割高になりにくい構造です。
ライズプロパティの強みは「中古ワンルームへの特化」です。新築物件には販売会社の利益や広告費が価格に含まれ、入居して「中古」になった瞬間にその分が抜け落ちます。中古はこのプレミアムを含まない分、割高になりにくいという利点があります。購入後の賃貸管理まで一貫して担える点も、運用の手間を抑えたい人にはプラスです。
注意点①:買取再販でも「仕入れと販売の差」は価格に乗る

買取再販では、会社が仕入れた価格に利益や経費が上乗せされて販売価格になります。中古であっても、相場と比べた価格の妥当性は必ず確認しましょう。
「中古だから割安」とは限りません。ライズプロパティのような買取再販では、会社が仕入れた価格に利益・経費が上乗せされて販売価格が決まります。中古であっても、周辺の取引事例や賃料水準と比べて価格が妥当かを確認する姿勢が欠かせません。将来この会社の買取で売却する場合も、市場価格を下回ることがある点は押さえておきましょう。
注意点②:中古特有の修繕・融資条件に注意

中古は築年数に応じて修繕・設備更新の費用がかかり、金融機関の融資条件(耐用年数・融資期間)も新築より厳しくなることがあります。
中古ワンルームは新築プレミアムを避けやすい反面、築年数に応じた修繕・設備更新のコストや、金融機関の融資条件(耐用年数に基づく融資期間)に注意が必要です。融資期間が短くなると毎月の返済が重くなり、キャッシュフローに影響します。表面利回りの高さだけでなく、修繕計画と融資条件まで含めて実質で判断することが重要です。
数字で見る:表面利回りと実質利回りの差

物件提案で示される「表面利回り」は、管理費・修繕積立金・各種手数料・ローン金利を引く前の数字です。実際に手元に残るかどうかを決めるのは実質利回りとローン収支。中古は表面利回りが高く見えることがありますが、修繕や融資条件まで含めた実質で判断する必要があります。
| 項目 | 表面ベース | 実質ベース |
|---|---|---|
| 家賃収入 | 満額で計算 | 空室・滞納を考慮 |
| 経費 | 含まない | 管理費・修繕積立金・手数料 |
| ローン | 含まない | 元利返済を差し引く |
| 結論 | 高く見える | 手残りで判断 |
10年後の出口:売却シナリオで判断する

ワンルーム投資で見落とされやすいのが出口(売却)です。中古は新築より価格下落が緩やかな傾向がある一方、さらに築年数が進むため、売却時の買い手や融資の付きやすさに影響します。立地が良く賃貸需要が続くエリアなら、ローン残債を売却額が上回り「売って終われる」状態になります。
購入前に「10年後にいくらで売れそうか」「そのときの築年数で融資が付くか」をシミュレーションしておくことが判断の決め手になります。
当サイトの診断データについて
現時点で、当サイトの割高診断に蓄積されたライズプロパティ取扱い物件のサンプルは限られます。そのため本記事では特定物件の利回り傾向を数値で断定することは避けています。提案を受けた物件がある場合は、購入前に個別に割高診断で相場に対する妥当性を確認することをおすすめします。
向いている人・向いていない人

- 中古の割安さを理解して運用したい
- 新築プレミアムを避けたい
- 購入後の管理も任せたい
- 価格の妥当性を相場と比較できる
- 「中古だから割安」と価格を検証しない
- 修繕・融資条件を軽視する
- 口コミの少なさを情報収集で補えない
- 短期(5年前後)で売却益を狙う
購入前セルフ診断チェックリスト

提案を受けたら、契約前に次の4点を自分で確認してください。
- 提示物件の実質利回り(経費・ローン控除後)を数字で把握したか
- 販売価格を周辺の取引事例・賃料水準と比較したか
- 築年数に応じた修繕計画と融資条件(融資期間)を確認したか
- 「10年後にいくらで売れるか」とその根拠を担当者に聞いたか
チェックが付かない項目があるうちは、契約を急ぐべきではありません。
まとめ:判断軸は常に「収支」と「出口」

ライズプロパティは「中古ワンルームに特化し、新築を扱わない方針を打ち出す会社」です。新築プレミアムを避けやすい点は客観的に評価できる一方、買取再販の価格構造や口コミの少なさ、中古特有の修繕・融資条件は、利用者側が主体的に確認する必要があります。
判断軸は常に同じです。今日買って実質キャッシュフローはどうなるか、10年後に誰にいくらで売れるか。この二軸を数字で確認できて初めて、購入の可否が判断できます。
中古だから割安と言われたら、まず「周辺の取引事例と比べて本当に割安か」を確認してください。相場との比較を示せないなら、それが最初の確認ポイントです。
中古という言葉の印象だけで契約を決めてはいけません。まずは無料の割高診断で、その物件が相場に対して割高でないかを客観的に確認してみてください。
※本記事は公開情報および第三者メディアの評価傾向をもとに、中立的な情報提供を目的として作成しています。特定の物件・会社の購入や売却を勧誘・推奨するものではなく、また誹謗中傷を意図するものでもありません。記載内容は執筆時点の情報に基づくものであり、最新かつ正確な情報は必ず公式サイト等でご確認ください。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。
