「福岡の真永不動産という会社から区分マンションを紹介されているけれど、実際どうなんだろう」。福岡市博多区に本社を置き、独自ネットワークで区分マンションなどの厳選物件を仕入れ・販売する株式会社真永不動産について、こうした相談が寄せられます。
不動産投資は「会社の知名度」ではなく「販売立場と数字」で判断すべきです。この記事では公開情報と第三者の口コミをもとに、次の点を整理します。
- 株式会社真永不動産とはどんな会社か(会社概要・販売立場)
- 扱っている物件はどんな特徴か
- 良い口コミ・悪い口コミの両方
- 強みと懸念点の整理
【2026-10-25 更新】 従業員数・売上高・管理戸数・東京事務所の人員など会社規模に関する数字を2024年11月時点の報道(ふくおか経済)に基づき最新化し、各出典にURLと確認日を追記しました。
会社概要:株式会社真永不動産はどんな会社か

株式会社真永不動産は2015年4月設立、代表取締役は古川永朗氏です。福岡県福岡市博多区博多駅南1-15-22に本社を置き、2024年5月には東京都港区西新橋にもオフィスを開設しています。ふくおか経済の報道(2024年11月号・確認2026-10-25)によれば、東京オフィスは開設当初4名でしたが1年ほどで12名まで増員し、全社売上の半分以上を東京事業が占めるまでに拡大しているとされています。同報道時点での従業員数は30名、当該期の売上高は70億円への増収を見込むとされ、2023年9月には損害保険代理店業務(アクサ生命の代理店)を新たに開始しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商号 | 株式会社真永不動産(SHIN-EI REALESTATE CO.,LTD) |
| 所在地 | 〒812-0016 福岡県福岡市博多区博多駅南1-15-22 |
| 東京オフィス | 〒105-0003 東京都港区西新橋1-17-4 5F |
| 設立 | 2015年4月 |
| 代表者 | 代表取締役 古川永朗 |
| 免許番号 | 国土交通大臣(1)第10727号(公式サイト確認時点) |
| 事業内容 | 自社分譲アパートの企画・販売、中古マンション・土地・ビルの仲介、賃貸管理業務、損害保険代理店業務 |
免許が都道府県知事免許ではなく国土交通大臣免許である点は、福岡県だけでなく東京都にも事務所を構え、複数の都道府県で事業を行っていることを示しています。番号のカッコ内「(1)」は免許の更新回数を表します。
販売立場(重要):公式サイトの事業内容によると、株式会社真永不動産は「自社分譲アパートの企画・販売」と「中古マンション・土地・ビルの仲介」の両方を手がけています。第三者サイトの分析では、独自ネットワークを武器に区分マンションなど厳選物件を仕入れ、自社での買取販売を中心に展開しているとも紹介されています。つまり、物件の種類によって同社の立場(売主本人か、仲介・代理か)が変わり得るということです。契約前に重要事項説明書で「この物件の売主は誰か」を必ず確認することをおすすめします。
扱う物件の特徴:区分マンション仕入れと自社分譲アパート

株式会社真永不動産は、福岡市内を中心に、区分マンションや一棟アパートなど幅広い物件を扱っている点が特徴です。
- 区分マンションの仕入れ・販売:不動産仲介会社との人的ネットワークを生かした物件仕入れ力を武器に、厳選した中古区分マンションを仕入れ・販売しているとされ、年間販売数は100件超と堅調に推移しているとされています。
- 自社分譲アパート:自社でアパートの企画・開発を行い、分譲主として販売する事業も展開しています。
- 賃貸管理:管理戸数は1000戸超(ふくおか経済2024年11月号時点・確認2026-10-25)とされています。入居率については99.2%(2023年1月31日時点、第三者サイト掲載情報)という数字が確認できますが、これより新しい入居率の公開データは確認できていません。購入後の運用までトータルでサポートする体制を掲げています。
- エリア:福岡市内はもちろん、市外近郊の物件も扱っているとされています。
新築ワンルーム専業のデベロッパーとは異なり、中古区分マンションの仕入れ・買取再販を軸にしながら、自社分譲・仲介・賃貸管理を組み合わせている点が、同社の事業構造の特徴です。
実際の口コミ:良い声と悪い声の両方

購入者・オーナー向けの口コミとしては、不動産売却の評判サイト「おうちの語り部」に投稿された声が確認できます。件数自体は多くないため、傾向として捉えることが大切です。
- 対応が早く、相談しやすい
- 地域の相場や事情に詳しい
- 査定額が高いという評価
- 担当者の説明が丁寧で分かりやすい
- 売却タイミングが期待とずれたという指摘
- 口コミの件数自体が多くない
- 投資用物件のオーナー口コミは限定的
良い評価の声
地元の不動産会社で地域の事情をよく知っており、査定額も高めだった。担当者の説明が丁寧で分かりやすく、相談しやすかった(おうちの語り部・要約)。
低い評価の声
対応自体には不満はなかったが、売却までの期間の見通しが当初の説明とずれたと感じた(おうちの語り部・要約)。
なお、転職・就職系の口コミサイト「エン カイシャの評判」にも真永不動産に関する投稿がありますが、これは社員・元社員による労働環境についての声であり、顧客向けサービスの評判とは別の論点です。風通しの良さや人間関係の良さを評価する声がある一方、資格取得支援やリモートワーク制度がない点を課題として挙げる声もあります。
第三者サイトの評価

不動産売却の評判サイト「おうちの語り部」では、株式会社真永不動産の総合評価は4.1 / 5.0(7件)、本店単体では3.9(5件)とされ、売却に関する評価スコアも4.0前後と比較的高めです(確認2026-10-25)。社員口コミサイト「エン カイシャの評判」では総合評価3.6(15件)とされていますが、こちらは労働環境に関する評価である点に留意が必要です(確認2026-10-25)。行政処分・倒産等のネガティブ情報については、確認した範囲(2026-10-25時点)では見当たらず、2024年5月には東京にもオフィスを開設し、1年ほどで人員を3倍に増やすなど、事業は拡大傾向にあるとみられます。
強みの整理:独自ネットワークと仕入れ力

株式会社真永不動産の強みとして挙げられるのは、不動産仲介会社との人的ネットワークを生かした区分マンションの仕入れ力です。年間販売数100件超という実績は、厳選した物件を継続的に仕入れ・販売できる体制を示す材料といえます。また、管理戸数1000戸超(2024年11月号時点)・入居率99.2%とされる賃貸管理の実績は、購入後の運用面でのサポート体制の裏付けになり得ます。2015年の設立から約10年で東京にも拠点を広げ、東京オフィスは開設から1年ほどで人員が4名から12名に増え、全社売上の半分以上を東京事業が占めるまで拡大しているとされる点も、事業規模拡大の材料です。
懸念点①:物件ごとに売主の立場が変わりやすい

同社は自社分譲アパートの企画・販売と中古マンション・土地・ビルの仲介、さらに独自ネットワークでの区分マンション仕入れ・買取再販を併せて行う体制です。事業が多岐にわたる分、提示された物件について、真永不動産自身が売主なのか、他社物件の仲介・代理なのかが分かりにくい場合があります。重要事項説明書・売買契約書で売主名を確認し、仲介手数料の有無や管理形態(管理委託かサブリースか)についても事前に確認しておくことをおすすめします。
懸念点②:購入者向け口コミの件数が多くない

「おうちの語り部」に投稿された口コミは良好な傾向が多いものの、件数自体は7件程度と多くありません。また「売却タイミングが期待とずれた」という指摘も見られることから、取引のスケジュール感については事前にすり合わせておくことが重要です。口コミが少ないこと自体がただちに問題というわけではありませんが、判断材料が限られている以上、公式情報に加えて自分自身でも担当者に確認する姿勢が欠かせません。
数字で見る:表面利回りと実質利回りの差

提案時に示される「表面利回り」は、管理費・修繕積立金・ローン金利を引く前の数字です。実際に手元に残るかを決めるのは実質利回りとローン収支です。独自ネットワークで仕入れた「厳選物件」という訴求も、価格が相場に対して妥当かどうかとは別の論点であり、別途確認する必要があります。
| 項目 | 表面ベース | 実質ベース |
|---|---|---|
| 家賃収入 | 満額で計算 | 空室・滞納を考慮 |
| 経費 | 含まない | 管理費・修繕積立金・仲介手数料等 |
| ローン | 含まない | 元利返済を差し引く |
| 結論 | 高く見える | 手残りで判断 |
10年後の出口:売却シナリオで判断する

投資用不動産で見落とされやすいのが出口(売却)です。保有中のキャッシュフローが安定していても、売却時に大きく値下がりすれば、トータルでは損失になり得ます。福岡市内の物件は駅からの距離や築年数によって将来の売却しやすさが大きく異なり、市外近郊の物件については流動性の性質がさらに変わる可能性があります。
購入前に「この物件は10年後にいくらで売れそうか」「ローン残債と売却可能額の差はどれくらいか」を、担当者任せにせず自分でも試算しておくことが、判断の決め手になります。
向いている人・向いていない人

向いている人
- 福岡市内を中心に、中古区分マンションを幅広く検討したい
- 購入後の賃貸管理まで一括で相談したい
- 物件ごとに売主・仲介の立場を自分でも確認できる
- 査定や相談対応の丁寧さを重視したい
向いていない人
- 売主が誰かを確認せず契約を進めたい
- 売却スケジュールについて事前にすり合わせをしたくない
- 口コミの件数が少ない点をリスクと捉えない
- 表面利回りの数字だけで購入を決めたい
まとめ:判断軸は「立場の確認」と「出口」

株式会社真永不動産は、独自ネットワークを生かした区分マンションの仕入れ・販売を軸に、自社分譲アパートの企画・販売や賃貸管理まで手がける福岡市博多区の会社です。第三者口コミサイトでは比較的高めの評価傾向が見られますが、件数自体は多くなく、物件によって売主の立場が変わり得る点には注意が必要です。
判断軸は常に同じです。今その物件の売主は誰か、実質利回りはどうか、出口でいくらつくか。会社の評判だけでなく、物件ごとに立場・数字・売却相場を確認することが先決です。
真永不動産の物件を勧められたら、まず「この物件の売主は誰か」「管理は委託かサブリースか」を担当者に聞いてみてください。 自分の物件の状態を冷静に評価したいなら、まずは無料の割高診断で、相場に対して割高でないかを確認してみてください。
※本記事は公開情報および第三者の口コミサイトをもとに、情報提供を目的として作成しています。特定の物件・会社の購入や売却を勧誘・推奨するものではなく、また誹謗中傷を意図するものでもありません。記載内容は執筆時点の情報に基づくものであり、最新かつ正確な情報は必ず公式サイト等でご確認ください。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。
