「TAKUTO INVESTMENTを紹介されたけれど、宅都ホールディングスやTAKUTOとはどう違うの?」。関西で収益マンションの企画・開発を手がけるこの会社について、こうした質問を受けることがあります。宅都グループは持株会社体制への移行や社名変更を経ており、似た名前の法人が複数存在するため、整理されないまま情報に触れると混乱しやすい会社でもあります。

この記事では公開情報をもとに、次の点を整理します。

  • 株式会社TAKUTO INVESTMENTとはどんな会社か(会社概要・グループ内での役割)
  • 宅都ホールディングス・TAKUTO・TAKUTO INVESTMENT、そして「株式会社宅都」の関係
  • 自社分譲「T'Sシリーズ」の販売立場と供給実績
  • 現時点で確認できる口コミの状況と、購入前に確認すべきポイント

【2026-10-31 更新】 開発実績(供給物件数・戸数)を公式サイトの最新情報に更新/グループ会社だった「株式会社宅都」が2022年10月に「大阪ハウスコム株式会社」へ商号変更していたことを追記/TAKUTO INVESTMENTのホテル・民泊事業が2024年10月にグループ会社TAKUTO HOTELSへ吸収分割されていたことを反映し、事業内容を更新/各出典にURLを追加。

会社概要:TAKUTO INVESTMENTはどんな会社か

株式会社TAKUTO INVESTMENTの会社概要(設立・資本金・免許)
株式会社TAKUTO INVESTMENTの会社概要(設立・資本金・免許)

株式会社TAKUTO INVESTMENTは2011年12月1日設立、資本金1億円、大阪府大阪市中央区高麗橋のオリックス高麗橋ビルに本社を置く不動産会社です。代表取締役は衣笠賢二氏。宅地建物取引業免許は国土交通大臣(2)第9932号で、国土交通大臣免許を保有している点から複数都道府県に事務所を構えていることが分かります。公式サイトの会社概要(確認2026-10-31)に基づく内容で、読者自身も国土交通省の「宅地建物取引業者検索」で免許番号から実在・行政処分歴の有無を無料で確認できます。本記事執筆時点のWeb検索では、同社に関する行政処分や訴訟の公表情報は確認できませんでした。

項目内容
商号株式会社TAKUTO INVESTMENT
所在地大阪府大阪市中央区高麗橋3-2-7 オリックス高麗橋ビル2F
設立2011年12月1日
資本金1億円
代表者代表取締役 衣笠賢二
宅建業免許国土交通大臣(2)第9932号
事業内容土地建物の企画・開発、収益物件の保有、収益不動産の売買、不動産投資コンサルティング、遊休土地活用
営業エリア関西(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山)中心、東京・和歌山串本・台湾にも拠点

なお、かつて事業内容に含まれていた「ホテル・民泊運営」は、2024年10月1日付の吸収分割によりグループ会社の株式会社TAKUTO HOTELS(確認2026-10-31)に引き継がれており、現在のTAKUTO INVESTMENTの事業内容には含まれていません。

法人構造を正確に理解する:宅都ホールディングス・TAKUTO・TAKUTO INVESTMENTの違い

宅都グループの持株会社体制(宅都ホールディングス・TAKUTO・TAKUTO INVESTMENTの三層構造)
宅都グループの持株会社体制(宅都ホールディングス・TAKUTO・TAKUTO INVESTMENTの三層構造)

宅都グループは2021年10月1日付で持株会社体制に移行しており、「宅都ホールディングス」「TAKUTO」「TAKUTO INVESTMENT」は役割が異なる3つの法人です。公式発表「宅都グループ組織体制及び社名変更のお知らせ」(確認2026-10-31)をもとに整理すると、次のようになります。

法人名役割代表者
株式会社宅都ホールディングス持株会社(グループ親会社)太田卓利
株式会社TAKUTO(旧・宅都プロパティ)賃貸管理・リーシング事業太田卓利
株式会社TAKUTO INVESTMENT(本記事の対象)不動産開発・買取再販事業衣笠賢二

さらに注意が必要なのが、グループの賃貸仲介事業を担っていた「株式会社宅都」が、2021年3月にハウスコム株式会社の完全子会社として株式譲渡されている点です。この「株式会社宅都」は、現在の宅都ホールディングス・TAKUTO INVESTMENTとは資本関係のない別系統の会社になっています。さらに全国法人リストの企業詳細(確認2026-10-31)によると、株式会社宅都は2022年10月7日付で「大阪ハウスコム株式会社」に商号変更しています。「宅都」を名乗る会社が複数系統存在するため、TAKUTO INVESTMENTは宅都ホールディングス傘下の開発特化会社であり、賃貸仲介を担っていた旧・株式会社宅都(現・大阪ハウスコム株式会社/ハウスコム系列)とは別会社という点を、問い合わせや契約の際に混同しないよう整理しておくことが重要です。

供給実績:自社ブランド「T'Sシリーズ」の開発内容

TAKUTO INVESTMENTの供給実績(T'Sシリーズ・物件数と戸数)
TAKUTO INVESTMENTの供給実績(T'Sシリーズ・物件数と戸数)

TAKUTO INVESTMENTは自社ブランド「T'Sシリーズ」として、土地仕入れから企画・開発までを一貫して手がける収益マンションを供給しています。公式サイトの開発実績(確認2026-10-31)によると、共同住宅は12物件・計656戸超を供給しており、代表的な物件にはT's COLLEGE大阪大学前(97戸)、T's COLLEGE近畿大学前(住戸67戸・シェアルーム住戸48戸)、T's SQUARE西天満(66戸)、難波西(82戸)、難波元町(73戸)、江坂(45戸)、福島(78戸)、大阪城(66戸)などがあります。このほか戸建分譲4件・計36区画、土地分譲も複数手がけています。

営業エリア:関西中心に東京・和歌山串本・台湾にも拠点

TAKUTO INVESTMENTの営業エリア(関西中心・東京/和歌山串本/台湾)
TAKUTO INVESTMENTの営業エリア(関西中心・東京/和歌山串本/台湾)

主力エリアは大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山の関西圏で、供給実績に挙げた物件も大阪市内が中心です。これに加えて東京、和歌山県串本町、台湾にも拠点を持っており、関西圏を軸に収益マンション開発を手がけています。なお、以前は観光関連(ホテル・民泊運営)にも取り組んでいましたが、前述のとおり2024年10月にグループ会社のTAKUTO HOTELSへ事業が引き継がれています。

販売立場:自社分譲(売主)という仕組み

TAKUTO INVESTMENTの販売立場(開発と管理で法人が分かれる仕組み)
TAKUTO INVESTMENTの販売立場(開発と管理で法人が分かれる仕組み)

販売立場について:T'Sシリーズは土地仕入れから企画・開発まで一貫して手がける自社分譲(売主)物件です。つまり、これらの物件を購入する場合、売主はTAKUTO INVESTMENT自身になります。一方で、完成後の建物管理はグループ会社の株式会社TAKUTOが担当するとされており、開発と管理で担当する法人が分かれる点が特徴です。物件を検討する際は、契約の相手方(売主)がTAKUTO INVESTMENTであること、管理の委託先が別法人のTAKUTOであることを、重要事項説明・契約書面・管理委託契約書でそれぞれ確認することをおすすめします。

強み:土地仕入れから開発までの一貫体制

自社ブランド「T'Sシリーズ」は、土地の仕入れ・企画・開発を自社で一貫して行う体制です。12物件・656戸超という供給実績は、関西圏の収益マンション開発における経験の蓄積を示しています。開発後の管理をグループ会社のTAKUTOに引き継ぐ体制は、開発と運用を専門法人ごとに分担する仕組みともいえます。

懸念点①:「宅都」を名乗る会社が複数ある紛らわしさ

「宅都」を名乗る法人の違い(持株会社・開発会社・管理会社・別系統の賃貸仲介会社)
「宅都」を名乗る法人の違い(持株会社・開発会社・管理会社・別系統の賃貸仲介会社)
社名の混同に注意

宅都ホールディングス・TAKUTO・TAKUTO INVESTMENTは資本関係のあるグループ各社ですが、賃貸仲介を行っていた「株式会社宅都」は2021年3月にハウスコムの完全子会社となり、2022年10月には「大阪ハウスコム株式会社」に商号変更しています。現在のグループとは別系統です。問い合わせ先・契約の相手方を取り違えないよう注意してください。

前述の通り、宅都グループは持株会社体制への移行と社名変更を経ており、似た社名の法人が複数存在します。TAKUTO INVESTMENTへの問い合わせのつもりが、実際には別系統の旧・「株式会社宅都」(現・大阪ハウスコム株式会社、ハウスコム系列)だった、という取り違えが起こり得るため、会社名だけでなく、商号・所在地・宅建業免許番号を照合して相手方を確認することをおすすめします。

懸念点②:購入者目線の第三者口コミは確認できていない

TAKUTO INVESTMENTの口コミ状況(購入者目線の口コミは確認できず、従業員評価は別物)
TAKUTO INVESTMENTの口コミ状況(購入者目線の口コミは確認できず、従業員評価は別物)
現時点で購入者目線の口コミは限られている

不動産投資の口コミを扱う複数サイトを確認しましたが、TAKUTO INVESTMENTについて購入者・投資家目線の具体的なレビューは見つかりませんでした。あるサイトでは同社のページ自体に「口コミはみつかりませんでした」と明記されています。

従業員口コミサイトには3.0〜3.5(5点満点)程度の評価が見られますが、これは社員からの職場環境に対する評価であり、購入検討者向けの評判とは切り分けて考える必要があります。購入者目線の第三者口コミは限られるため、創作的な口コミを提示することは避け、「分からない部分は分からない」と正直にお伝えします。

一次情報での信頼性チェック

免許情報と行政処分の有無から見る信頼性チェックの視点
免許情報と行政処分の有無から見る信頼性チェックの視点

口コミの材料が少ない会社だからこそ、公的な登録情報を自分で確認しておくと安心です。TAKUTO INVESTMENTは国土交通大臣(2)第9932号の宅建業免許を保有しており、国土交通省の「宅地建物取引業者検索システム」で番号から実在・行政処分歴の有無を無料で確認できます。免許番号のカッコ内の数字は5年ごとの更新回数を示し、数字が大きいほど営業継続年数が長いと読めます。公式サイト(takuto-group.com、invest.takuto-investment.com)は確認2026-10-31時点で稼働中で、求人サイトや楽待にも掲載があり、事業は継続していると見られます。

強み:開発特化のグループ体制

TAKUTO INVESTMENTの強み(開発特化と管理会社の役割分担)
TAKUTO INVESTMENTの強み(開発特化と管理会社の役割分担)

TAKUTO INVESTMENTの特徴は、土地仕入れから企画・開発までを一貫して自社で行う開発特化型の会社である点です。グループ内で開発(TAKUTO INVESTMENT)と賃貸管理(TAKUTO)の機能が分かれているため、購入後の管理は管理専門のグループ会社に引き継がれる体制になっています。12物件・656戸超という供給実績の蓄積は、関西圏の収益マンション開発における経験値を示す一つの材料になります。

数字で見る:表面利回りと実質利回りの差

提案資料で示される「表面利回り」は、管理費・修繕積立金・仲介手数料・ローン金利を引く前の数字です。実際に手元に残るかどうかを決めるのは実質利回りとローン収支です。新築の自社分譲物件であっても、この原則は変わりません。

項目表面ベース実質ベース
家賃収入満額で計算空室・滞納を考慮
経費含まない管理費・修繕積立金・仲介手数料
ローン含まない元利返済を差し引く
結論高く見える手残りで判断

出口:10年後の売却シナリオで判断する

10年後の出口シナリオ
10年後の出口シナリオ

収益マンション投資で見落とされやすいのが出口(売却)です。保有中のキャッシュフローがトントンでも、売却時に大きく値下がりすれば、トータルでは損失になります。関西圏は賃貸需要の面で一定の流動性が見込める一方、個別物件ごとの立地・築年数・管理状態による差は大きいため、購入前に「10年後にいくらで売れそうか」をシミュレーションしておくことが判断の決め手になります。

向いている人・向いていない人

向いている人・向いていない人
向いている人・向いていない人
検討の余地がある人
  • 関西圏の新築・自社分譲の収益マンションを検討している
  • 開発と管理が別法人である仕組みを理解して契約できる
  • 価格の妥当性を自分でも確認する意思がある
  • 供給実績や免許情報など公開情報を自分で調べられる
慎重になるべき人
  • 第三者口コミの情報量だけで会社の信頼性を判断したい
  • 「宅都」という社名だけで同一の会社と思い込んでしまう
  • 担当者の説明だけで判断を決めてしまう
  • 口コミが少ないことを気にせず即決したい

購入前セルフ診断チェックリスト

提案を受けたら、契約前に次の項目を自分で確認してください。

購入前セルフ診断
  • 契約の相手方がTAKUTO INVESTMENTか、別系統の「株式会社宅都」など別法人かを確認したか
  • 提示物件の実質利回り(経費・ローン控除後)を数字で把握したか
  • 管理委託先(TAKUTO)の管理内容・委託料を書面で確認したか
  • 周辺の成約事例と比べて価格が妥当か確認したか

チェックが付かない項目があるうちは、契約を急ぐべきではありません。

まとめ:法人構造を理解したうえで、価格と収支を自分でも確認する

まとめ:TAKUTO INVESTMENT検討の最終結論
まとめ:TAKUTO INVESTMENT検討の最終結論

TAKUTO INVESTMENTは、宅都ホールディングス傘下で土地仕入れから開発までを一貫して手がける自社分譲(売主)の会社です。宅都ホールディングス・TAKUTO・TAKUTO INVESTMENTという役割の異なる3法人、さらに資本関係のない別系統の旧・「株式会社宅都」(現・大阪ハウスコム株式会社、ハウスコム系列)まで存在するため、まずどの法人と取引しているのかを正確に把握することが出発点になります。現時点で購入者目線の第三者口コミは限られており、従業員評価とも切り分けて考える必要があります。

TAKUTO INVESTMENTの物件を紹介されたら、まず「売主はTAKUTO INVESTMENTで間違いないか、管理はどの会社が担当するか」を書面で確認してみてください。 不動産投資は医療と同じで、社名やブランドの印象だけで契約を決めてはいけません。 まずは無料の割高診断で、その物件が相場に対して割高でないかを客観的に確認してみてください。

※本記事は公開情報をもとに、情報提供を目的として作成しています。特定の物件・会社の購入や売却を勧誘・推奨するものではなく、また誹謗中傷を意図するものでもありません。記載内容は執筆時点の情報に基づくものであり、最新かつ正確な情報は必ず公式サイト等でご確認ください。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。