「銀座のトラストという会社から中古ワンルームマンションを勧められているけれど、実際どうなんだろう」。東京都中央区銀座に本社を置き、23区の投資用中古ワンルームマンションの売買・賃貸管理・リノベーション企画を手がける株式会社トラストについて、こうした相談が寄せられることがあります。

会社の評判は知名度だけで判断すべきものではありません。この記事では公開情報と第三者の口コミをもとに、次の点を整理します。

  • 株式会社トラストとはどんな会社か(会社概要・販売立場)
  • 賃貸管理・リノベーション企画・不動産クラウドファンディングという事業の特徴
  • 確認できた口コミ・第三者評価の傾向(良い声・懸念点の両方)
  • 宅建士が整理する「強み」と「向き不向き」

【2026-10-28 更新】 社名変更・合併・廃業・免許失効が無いことを一次情報で再確認したうえで、入居率の数字を「年間平均95%以上」から公式サイトの賃貸管理実績レポートが示す「98.3%(2025年6月時点)」に更新し、小規模不動産特定共同事業の登録番号を追記、各出典に会社概要・実績レポートのURLを追加しました。また、口コミの引用形式を出典に基づく要約表記に統一しました。

会社概要:株式会社トラストはどんな会社か

株式会社トラストの会社概要(設立・資本金・免許番号)
株式会社トラストの会社概要(設立・資本金・免許番号)

株式会社トラストは2012年2月設立、資本金1億円の不動産会社です。東京都中央区銀座三丁目10番6号 マルイト銀座第3ビル3Fに本社を置き、代表取締役は名鏡龍之介氏です。23区の投資用中古ワンルームマンションに特化し、売買・賃貸管理・リノベーション企画を軸に事業を展開しています。

項目内容
商号株式会社トラスト
所在地東京都中央区銀座三丁目10番6号 マルイト銀座第3ビル3F
設立2012年2月
資本金1億円
代表者代表取締役 名鏡龍之介
宅建業免許東京都知事(3)第94098号
賃貸住宅管理業登録国土交通大臣(02)第000152号
小規模不動産特定共同事業登録東京都知事(1)第15号
事業内容不動産売買、不動産賃貸業、賃貸管理業、不動産特定共同事業

宅建業免許番号の「(3)」は5年ごとの更新回数を示し、更新2回を経て3期目に入っていることを意味します。2012年設立から数えるとおおむね10年以上の営業継続と整合する数字です。読者自身も国土交通省の「宅地建物取引業者検索」で免許番号から実在・行政処分歴の有無を無料で確認できます(2026年10月2日時点で、公式サイトの記載から処分歴の言及は確認されていません)。

なお「株式会社トラスト」という商号は珍しくなく、本記事が対象とするのは上記の所在地・設立年月・資本金で特定される銀座の同社のみです。同名で拠点や事業内容が異なる別法人(例えば渋谷・横浜拠点でSQUARE CITYブランドを展開する株式会社トラスト・インベストメントなど)とは無関係ですので、検索の際は所在地・公式サイトのURLで必ず確認してください。

事業の特徴:賃貸管理・リノベーション企画・不動産クラウドファンディング

トラストの事業の特徴(賃貸管理・リノベーション・投活)
トラストの事業の特徴(賃貸管理・リノベーション・投活)
1
賃貸管理
空室時は管理委託手数料が発生しない仕組み。入居率98.3%(2025年6月時点)を公表
2
リノベーション企画
中古ワンルームを企画・改修し、賃貸需要に合わせて再生する事業
3
投活(不動産特定共同事業)
不動産クラウドファンディングの募集案件。2026年10月時点で39号まで継続展開

公式サイトでは2026年10月時点で「投活プロジェクト39号」の募集開始(2026年10月20日公表)や、賃貸管理実績レポートの公開が確認でき、継続的な事業活動がうかがえます。賃貸管理は空室期間中の委託手数料が発生しない仕組みを採用している点が特徴として挙げられています。

実際の口コミ:良い声と懸念点の両方

トラストの良い口コミと懸念点の対比
トラストの良い口コミと懸念点の対比

評価が割れる会社だからこそ、両方の声をフラットに見ることが大切です。

良い評価の傾向
  • 担当者の知識が豊富で商談内容に納得できた
  • 築浅から利回り7%台まで物件の選択肢が幅広い
  • セミナーでメリット・デメリットを丁寧に説明してもらえた
懸念点の傾向
  • 大手と比べ掲載物件数が少ない
  • 中古のため築年数が古い物件もある
  • 投活は先着式のため申込みが間に合わないことがある

良い評価の声

(出典の欄の口コミサイトにもとづく、当サイトの要約)

  • 担当者2名とも不動産販売の知識が豊富で、毎回納得できる商談ができた
  • 築浅の物件から利回り7%台の物件まで選択肢が多く、希望に合う提案を受けられた

低い評価の声

(出典の欄の口コミサイトにもとづく、当サイトの要約)

  • 大手に比べると掲載されている物件数は少なく感じた
  • 中古のため築年数の古い物件もあり、将来の修繕費が気になった

第三者サイト・社員口コミの評価

第三者サイトの評価スコア(投資家口コミ・社員口コミ)
第三者サイトの評価スコア(投資家口コミ・社員口コミ)

不動産投資の口コミサイトでは、営業対応・セミナー対応の評価が高い一方、収益性・入居率やアフターフォローの評価はやや中位という傾向が見られます。社員による会社評価サイトでは、OpenWorkで総合評価3.26(回答5人)、別の社員口コミサイトでは3.6(回答25人)という評価が確認できます。これらは従業員目線の評価であり、物件の収支や管理品質とは別軸の論点として整理する必要があります。

宅建士が整理する強み:23区中古ワンルーム特化と賃貸管理

トラストの強み(エリア特化と賃貸管理の仕組み)
トラストの強み(エリア特化と賃貸管理の仕組み)
強みの中心:エリア特化と空室時手数料無料

23区の中古ワンルームに特化し、既存の賃貸需要データを踏まえて物件を選定できる点、空室期間中の管理委託手数料が発生しない賃貸管理の仕組みが特徴です。

同社の強みは「23区中古ワンルームへの特化と賃貸管理の仕組み」にあります。新築デベロッパーのように自社ブランドの開発を前提としないため、既存の立地・賃貸需要データを踏まえて物件を選定しやすい構造です。入居率98.3%(2025年6月時点、公式サイトの賃貸管理実績レポートより)という実績に加え、空室期間中は管理委託手数料が発生しない点も、オーナーのキャッシュフロー面での安心材料になり得ます。

懸念点①:中古物件ゆえの築年数と修繕リスク

懸念点①:築年数と将来の修繕費の関係
懸念点①:築年数と将来の修繕費の関係
中古ゆえの築年数・修繕リスク

中古ワンルームは新築に比べて購入価格を抑えやすい一方、築年数が進むほど将来の大規模修繕費・設備更新費がかさみやすくなります。

口コミで指摘される懸念のひとつが築年数の古さです。これは株式会社トラストに限った話ではなく、中古ワンルーム全般に共通する構造的な論点です。価格が抑えられている分、将来の大規模修繕や設備更新にかかる費用を見込んでおく必要があります。購入前には、直近の修繕履歴・長期修繕計画・修繕積立金の残高を必ず確認してください。

懸念点②:不動産クラウドファンディング「投活」の申込みリスク

懸念点②:投活の申込みから成立までの流れ
懸念点②:投活の申込みから成立までの流れ
投活は先着式・申込みが間に合わないことがある

不動産クラウドファンディングは人気案件ほど募集枠が早く埋まりやすく、申込みのタイミングを逃すと参加できないことがあります。

「投活」のような不動産クラウドファンディングは、人気の高い号数ほど募集枠がすぐに埋まる傾向があり、申込みのタイミングを逃すと参加できないことがあります。クラウドファンディングは現物の売買とは異なるリスク・リターン構造(優先劣後出資、運用期間、元本保全の範囲など)を持つため、契約前に契約概要書面・リスク説明を必ず確認してください。

販売立場を確認する:売主は誰か

販売立場の整理(買取再販か仲介・販売代理か)
販売立場の整理(買取再販か仲介・販売代理か)

投資用マンションは、営業している会社と物件の売主が別であることが珍しくありません。公式サイトの事業内容には「不動産売買、不動産賃貸業、賃貸管理業、不動産特定共同事業」と記載されていますが、自社ブランドの新築マンションを開発・分譲しているとの記載は確認できません。第三者の記事では「デベロッパーを兼ねた会社ではなく、自社ブランドを持たない」という紹介もあり、中古ワンルームの売買について同社自身が売主(買取再販)となる場合と、他社所有物件の仲介・販売代理を行う場合の両方が考えられます。

立場価格への影響確認方法
買取再販(自社が売主)リノベーション費用が価格に反映されやすい重要事項説明書の「売主」欄
仲介・販売代理仲介手数料や代理手数料が価格に乗る構造媒介契約書・取引態様の表示

どちらの立場でも、提示価格が相場に対して妥当かどうかは別途確認が必要です。契約前に重要事項説明書・媒介契約書で取引態様と売主名を確認する習慣をつけてください。

向いている人・向いていない人

向いている人・向いていない人
向いている人・向いていない人
向いている人
  • 23区の中古ワンルームを相場感をもって検討したい
  • 賃貸管理を任せて手間を減らしたい
  • 不動産クラウドファンディングにも関心がある
  • 売主・取引態様を自分で確認できる
向いていない人
  • 新築・築浅のブランドマンションを希望する
  • 修繕リスクを気にせず運用したい
  • 先着式の募集に時間を取られたくない
  • 担当者の説明だけで判断を決めたい

購入前セルフ診断チェックリスト

購入前セルフ診断チェックリスト
購入前セルフ診断チェックリスト

提案を受けたら、契約前に次の項目を自分で確認してください。

購入前セルフ診断
  • 提示物件の実質利回り(経費・ローン控除後)を数字で把握したか
  • 直近の修繕履歴・長期修繕計画・修繕積立金の残高を確認したか
  • 重要事項説明書・媒介契約書で売主と取引態様を確認したか
  • 投活などクラウドファンディングのリスク説明書面を読んだか

チェックが付かない項目があるうちは、契約を急ぐべきではありません。

まとめ:判断軸は「販売立場」と「収支」

まとめ:判断軸の整理
まとめ:判断軸の整理

株式会社トラストは「23区中古ワンルームに特化し、賃貸管理・リノベーション企画・不動産クラウドファンディングを手がける会社」です。空室時の管理委託手数料が発生しない賃貸管理の仕組みは確認できる強みですが、中古ゆえの築年数・修繕リスク、クラウドファンディングの先着リスクは商品特性として押さえておく必要があります。

判断軸は常に同じです。売主・取引態様が明確か、実質キャッシュフローはどうなるか。この2点を自分で確認できて初めて、購入や出資の可否が判断できます。

株式会社トラストの物件を勧められたら、まず「この物件の売主は誰か」を担当者に確認してみてください。 まずは無料の割高診断で価格の妥当性を確認してみてください。 相談したい場合は無料相談も利用できます。

※本記事は公開情報および第三者の口コミサイトをもとに、情報提供を目的として作成しています。特定の物件・会社の購入や出資を勧誘・推奨するものではなく、また誹謗中傷を意図するものでもありません。記載内容は執筆時点の情報に基づくものであり、最新かつ正確な情報は必ず公式サイト等でご確認ください。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。