結論から: 成約件数は3ヶ月連続で減少し、成約㎡単価も2ヶ月連続で下落。一方、在庫は増加基調が続いており、売り手・買い手ともに慎重姿勢が透けて見える状況だ。
この記事の要点
- 成約件数4,241件、前年同月比マイナス1.3%と3ヶ月連続減少
- 成約㎡単価82.64万円/㎡、前年同月比マイナス0.8%で2ヶ月連続下落
- 在庫件数45,995件、前年同月比プラス3.5%と4ヶ月連続増加
- 新規登録㎡単価115.57万円/㎡は26ヶ月連続上昇、成約価格との乖離が拡大
- 中古戸建の成約件数は前年同月比プラス3.9%と3ヶ月連続増加、成約価格も6ヶ月連続上昇
2026年6月の首都圏中古マンション市場では、成約件数が4,241件と前年同月を1.3%下回り、3ヶ月連続の減少となった。成約㎡単価は82.64万円/㎡で前年比マイナス0.8%とほぼ横ばいだが、2ヶ月連続で前年割れが続いており、方向感の変化が注目される。
在庫件数は45,995件と4ヶ月連続で増加しており、売却希望物件が積み上がりつつある。一方、新規登録㎡単価は115.57万円/㎡と26ヶ月連続で上昇、在庫㎡単価も116.54万円/㎡と23ヶ月連続上昇しており、売り出し価格と成約価格の乖離が大きい状態が続いている。
成約価格は5,208万円で前年同月比はほぼゼロ(マイナス0.02%)にとどまった。前月比では2.8%上昇しているものの、直近2ヶ月の前年比は下落傾向にあり、高値圏での買い控えが影響している可能性がある。
中古戸建住宅は対照的な動きを見せており、成約件数2,019件は前年同月比プラス3.9%と3ヶ月連続増加した。成約価格4,006万円も前年比プラス1.7%と6ヶ月連続で上昇しており、マンション市場とは異なる堅調さが続いている。在庫件数は22,893件で前年比マイナス1.9%と5ヶ月連続減少しており、需給バランスが引き締まっている。
ワンルーム投資の観点では、在庫増加と成約㎡単価の軟化は交渉余地の拡大を示唆しうる一方、売り出し価格は依然として高水準にある。成約価格と在庫価格の大きな乖離(成約5,208万円 vs 在庫6,745万円)は、条件次第での値引き交渉が重要になっている局面と読み取れる。




本記事は 東日本レインズ 月次マーケットウォッチ が公表した市況レポート(公開資料)の数値・事実をもとに、当社編集部が独自に要約・再構成したものです(原文・図表の転載ではありません)。正確な数値・グラフは出典の原文(PDF)をご確認ください。
出典:東日本レインズ 月次マーケットウォッチ「月例速報 Market Watch サマリーレポート 2026年6月度 首都圏 中古住宅市場の概況」(http://www.reins.or.jp/pdf/trend/mw/mw_202606_summary.pdf)2026年7月アクセス
