結論から: 帝国データバンクの6月調査で不動産業の景気DIは46.8と前月比0.8ポイント上昇し、2ヵ月連続の改善となった。ただし売買市場では金利上昇などが影響し、回復の勢いは限定的だ。

この記事の要点

  • 6月の全産業景気DIは42.6で前月比1.0ポイント上昇、2ヵ月連続改善(有効回答1万413社)
  • 不動産DIは46.8(前月比+0.8)、10業界中9業界が改善する好調な月に
  • 賃貸部門では値引きなしでも入居者が集まるとのポジティブな声が聞かれた
  • 建物売買では中東情勢の不透明感と住宅ローン金利上昇が購入意欲を抑制
  • 今後はコスト高と金利上昇が重荷となり、力強さを欠く緩やかな改善にとどまる見通し

帝国データバンクが発表した6月の景気動向調査によると、全産業の景気DIは42.6と前月から1.0ポイント改善した。半導体・AI関連分野の好調や企業の設備投資意欲の持ち直しが追い風となり、日経平均株価の最高値更新も国内景気を下支えした。

不動産業のDIは46.8で、2ヵ月連続のプラス推移となった。特に賃貸セグメントでは、価格を下げずとも新規の借り手が確保できるという前向きな事業者の声が目立ち、需給の引き締まりを示している。

一方、建物の売買市場では先行き不透明感が強まっている。中東を中心とした地政学リスクと住宅ローン金利の上昇が消費者の購入判断を慎重にさせており、価格への許容度低下や意思決定の長期化が業界全体の課題として浮上している。

同社は今後の見通しとして、景気は当面持ち直す方向性を維持するものの、コスト高と金利上昇という二つの重荷が回復の速度を抑え、力強さに欠ける展開が続くと予測している。不動産セクターにおいても、賃貸の底堅さと売買の慎重ムードが混在する状況がしばらく続きそうだ。

本記事は 不動産ニュースサイトR.E.port の報道をもとに、当社編集部が独自に要約・再構成したものです(原文の転載ではありません)。詳細・正確な情報は出典の原文をご確認ください。

出典:不動産ニュースサイトR.E.port「6月の景気DI、不動産業は2ヵ月連続で改善」(https://www.re-port.net/article/news/0000082271/)2026年7月アクセス