結論から: 大東建託パートナーズが2026年6月29日に公表した東京23区・単身者向け(シングル)の「家賃相場上昇駅」ランキングによると、上昇率トップは西新宿五丁目駅(新宿区)で前年比129.1%。上位駅では25平米換算の平均家賃が10万円を超え、単身向け賃料の上昇基調がみられるとされる。
この記事の要点
- 出典は大東建託パートナーズ株式会社(いい部屋ネット募集データ調べ)。2025年と2026年の各1〜3月を比較し、両年とも募集200件以上の駅を対象に、25平米換算賃料の上昇率で算出している。
- 第1位は西新宿五丁目駅(新宿区)で上昇率129.1%(月額+32,334円)、25平米換算で平均14万円台。都庁・新宿に近い職住近接が背景とされる。
- 第2位は中野新橋駅(中野区)で約128%(月額+30,803円)、第3位は中野富士見町駅(中野区)で約128%。いずれも丸ノ内線方南町支線の沿線。
- 第8位は本郷三丁目駅(文京区)で117.9%(月額+21,072円)、25平米換算で13万円台後半。丸ノ内線・大江戸線が通る。
- 城北エリアでは第4位に西日暮里駅、第6位に田端駅(ともに山手線)が入った。
大東建託パートナーズの集計では、東京23区内でいい部屋ネットに掲載され、対象駅から徒歩20分以内にあるシングル(1R〜1LDK)区分の募集家賃を、2025年と2026年の同時期で比較している。上昇の背景として、同社は次の3つの傾向を挙げている。
1つ目は、丸ノ内線・大江戸線沿線への需要集中とされる。上位のうち西新宿五丁目・中野新橋・中野富士見町・本郷三丁目の4駅がこれらの沿線にあたり、新宿や大手町へ直結する時間効率の良さが単身層に支持されている傾向がみられるという。2つ目は、山手線北側の城北エリアの再評価で、従来は割安感のあった西日暮里や田端が上位に入った。3つ目は、家賃10万円超えの広がりで、上井草・上石神井・地下鉄成増を除く上位駅では、25平米換算家賃が10万円を超えたとされる。
なお本ランキングのうち第7位は当社で内容を確認できていないため、本記事では記載を省略している。
ワンルーム(シングルタイプ)を保有する投資家にとって、単身向け賃料の上昇基調は、契約更新・賃料改定時の増額余地や表面利回りの改善につながる材料になり得ると考えられる。丸ノ内線沿線や城北エリアのように、利便性を保ちつつ従来は割安だったエリアが再評価される動きは、取得を検討する際のエリア選定における一つの視点になり得るだろう。ただし賃料の上昇は取得価格の上昇と表裏の関係でもあり、実際の利回りは物件価格次第となる点には留意したい。数値はあくまで市場トレンドを把握するための材料として捉えるのが妥当とみられる。募集家賃の元データは賃貸仲介サイト「いい部屋ネット」(https://www.eheya.net/)で確認できる。



本記事は 大東建託パートナーズ株式会社(いい部屋ネット募集データ調べ)の公表資料をもとに、当社編集部が独自に要約・再構成したものです(原文の転載ではありません)。数値の定義や詳細は出典の原文をご確認ください。
出典:大東建託パートナーズ株式会社(いい部屋ネット募集データ調べ)「【2026最新】東京23区の単身者向け『家賃相場上昇駅』ランキングTOP10」(https://www.kentaku.co.jp/news/info/2026/information_tokyoyachinranking_20260629.html)2026年8月アクセス
