結論から: 三井不動産は築50年超の共同住宅「長者丸ハイツ」を、既存躯体を活かす「リファイニング建築」により新築同等の性能まで再生した。建て替えに比べ建築費とCO2排出を大幅に抑えた点が特徴。

この記事の要点

  • 東京都品川区の「長者丸ハイツ」(1968・74年竣工、総戸数42戸)が対象
  • 既存建物の約80%を補修・補強し現行法規に適合させて再生
  • 建て替え比で建築費を約30%、CO2排出量を約60%削減
  • 旧館は階段室型を廊下型に変更し住戸数を増やして利便性・防犯性を向上
  • 新館は宅配ボックスや駐輪場を新設、新たな検査済証も取得し賃料水準を新築並みに

三井不動産は、築50年を超える共同住宅を新築同等の建物として再生する「リファイニング建築」を実施したと発表した。この手法は青木茂建築工房が提唱するもので、老朽化建築の再生コンサルティングサービスとして活用されている。

対象となったのは松岡地所が保有する品川区の「長者丸ハイツ」。1968年竣工の旧館と74年竣工の新館からなり、延床面積は約2,115平方メートル。今回の再生により既存建物の約8割を補修・補強しながら再利用し、現行の建築法規にも適合させた。

建て替えと比較すると建築費を約30%、CO2排出量を約60%抑えられる点が大きな利点となっている。再生後は「リハイツ長者丸」に名称を変更し、総戸数は40戸となった。

旧館では従来の階段室型住戸を屋内廊下型に改め、居住者のアクセス性や防犯性を高めるとともに、空いたスペースを住戸として有効活用した。新館ではピロティ部分を活用し、宅配ボックスやごみ保管庫などの共用設備を新設している。

両棟とも竣工当時は検査済証を取得していなかったが、今回新たに取得。三井不動産グループの商品企画とも組み合わせることで、近隣の新築賃貸住宅と同水準の賃料設定を実現し、事業としての収益性も高めている。

本記事は 不動産ニュースサイトR.E.port の報道をもとに、当社編集部が独自に要約・再構成したものです(原文の転載ではありません)。詳細・正確な情報は出典の原文をご確認ください。

出典:不動産ニュースサイトR.E.port「三井不、築50年超の賃貸住宅を新築並みに再生」(https://www.re-port.net/article/news/0000082822/)2026年9月アクセス