結論から: 分譲マンション供給全国1位のプレサンスが、大阪を拠点とする投資用ワンルームマンション販売会社・新成トラスト(スワンズマンションブランド)の全株式を取得し完全子会社化。「人材と時間を買う」M&Aで、近畿圏の投資用ワンルーム市場での営業基盤を即戦力ベースで拡大する。
この記事の要点
- 2026年6月30日、プレサンスが新成トラスト(大阪市)の全発行済株式を取得・完全子会社化
- 新成トラストは「スワンズマンション」ブランドで近畿圏を中心に投資用ワンルームを販売
- 取得理由:投資用ワンルーム専門の経験豊富な営業スタッフを即戦力としてグループに獲得
- プレサンスは2025年分譲マンション供給戸数全国第1位・近畿圏16年連続1位(不動産経済研究所調べ)
- 双方の棚卸資産(在庫物件)をグループ内共有し、クロスセルで販売効率向上を狙う

解説
今回のM&Aは「物件」よりも「人材」の獲得に重心がある。投資用ワンルームマンションの営業は、高額商品への理解・長期ローンへの対応・オーナーとの信頼構築など、汎用の営業スキルでは代替しにくい専門性を要する。優秀な営業員を一から育成するにはコストと時間がかかるため、実績のある人材集団をそのまま取り込む「人材M&A」の性格が強い。
注目すべきは、プレサンスが全国規模の分譲事業(主にファミリー向け)を持ちながら、投資用ワンルーム専業の会社を取り込んだ点だ。首都圏・近畿圏で分譲と投資用をまたぐ営業網を持つことは、市場ニーズに応じた柔軟な商品展開を可能にする。また、グループ内で物件在庫(棚卸資産)を共有・一元管理することで、顧客への提案幅が広がり、在庫回転率の改善も見込まれる。
投資用ワンルームの供給側プレイヤーが大手分譲会社のグループ企業となる動きは今後も続く可能性があり、物件の供給品質・販売体制の変化として注視が必要だ。



本記事は株式会社プレサンスが2026年6月30日に公表した開示資料をもとに、みんなのワンルーム投資編集部が独自に要約・解説したものです。 出典:株式の取得(子会社化)に関するお知らせ(PDF)
